1. ギアコンセプトの背景
ver9.3.0にてハンコが強化され、環境ブキたちに対抗する手段を手に入れたパブロ・ヒュー。
しかしその一方で、キル性能の低さ、高い機動力ゆえの立ち回りの難しさ、そしてハンコ使用時のデスリスクの高さといった課題から、味方のカバーを受けられないまま倒されてしまう場面が多いのが現状です。
多くのパヒュー使いは、これを補うために復活時間短縮(復短)を多く積む構成を選び、デスのリスクを軽減しようとしています。
しかしこのアプローチにも限界があり、
- 復短はキルをすると発動しないため、前線で粘る立ち回りと噛み合わないことがある
- どれだけ復短でリスクを軽減しても、デスによる戦線離脱は避けられない
- ハンコの回転率が下がり、パヒューを使うメリットが薄れてしまう
といった問題が残ります。
こうした課題を解決するために、復短の依存度を下げ、代わりにスーパージャンプ時間短縮(スパ短)を多めに採用。ピンチ時は味方にジャンプして撤退し、デスを減らしつつ素早く前線に復帰する――この動きを軸としたのが今回のギアコンセプトです。
2. ギア構成
※57表記を採用
※ギアを以下の3カテゴリに分けて紹介
- 必須枠:このコンセプトにおいて原則採用すべきギア
- 推奨枠:採用を強くおすすめするギア。使いづらいと感じたら候補枠と入れ替え可能
- 候補枠:相性は良いが、今回は不採用としたギア。採用する場合は推奨枠との調整を推奨
【必須枠】
● スーパージャンプ時間短縮(16GP)
今回の軸となるギア。
敵陣深くへの侵入や潜伏など、孤立しがちなパブロ・ヒューと非常に相性が良い。
今回は16GPとしたが、19~22GPまで増やすのも有効。
逆に減らすとピンチ時に逃げづらくなるため、13GP未満にはしない方が無難。
● ステルスジャンプ
前線ブキではほぼ必須のギア。
本構成では特に味方飛びを多用するため、ジャンプマーカーが見えない=味方を危険に晒さないという意味でも重要。
【推奨枠】
● 復活時間短縮(18GP)
スーパージャンプで生存率を高めても、パブロには不可避なデスが付きまとう。
それらの「どうしようもないデス」を軽減するために、最低限の復短は積んでおきたい。
● カムバック
復短と同様、デスリスク軽減に貢献するギア。
特にハンコで打開に参加する場面や、インク・機動力の強化による対面性能アップが嬉しい。
個人的には復短以上に評価している。
● スペシャル減少量ダウン(3GP)
ハンコの回転率を落とさないためのお守り枠。
実感しにくいギアではあるが、デス時のスペシャルゲージ保持は確実に効果を発揮する。
【候補枠】
● イカダッシュ速度アップ
汎用性の高い強力なギア。
ただしパブロは敵陣移動時にフデ移動がメインとなるため、恩恵はやや薄め。
カムバックで10GPが付与されるため、あえて積む必要性を感じなかった。
● サブ性能アップ
トラップ範囲が広がるため、有効に感じるギア。
ただし、ギアなしでも十分に機能するため、デスリスク軽減系ギアと比較して優先度は低いと判断し、非採用。
● インク効率アップ系(メイン・サブ)
効果は高いが、無印パブロほどサブを多用しないため恩恵は限定的。
加えて、インクが苦しい状況ではカムバック発動中 or スペシャルが貯まっている場面が多いため、あえて採用する理由が見出せなかった。
● スペシャル性能アップ
ハンコの依存度が上がったとはいえ、投げると即終了・デスで効果消失など恩恵を感じにくい場面も多く、採用には至らなかった。
● 受け身術
味方飛びを多用するコンセプトにおいて、ジャンプ着地からのカウンターとして相性は悪くない。
ステルスジャンプを外すという大きなデメリットを補う自信がある場合のみ採用を検討すべき。
3.使用時の注意点
この構成で注意してほしいのは、スーパージャンプを安易に多用しすぎないことです。
確かに、デスするよりは味方飛びでの撤退のほうが前線復帰は早いです。
しかし、たとえスパ短を積んでいても2~5秒程度は戦線を離脱することになります。
なので、生存可能な場面で撤退を選んでしまえば、本来戦えたはずの時間を無駄にしてしまうことになります。
重要なのは、「これはもう無理だ」と判断したギリギリの瞬間でスーパージャンプを行うこと。
この判断こそが、本ギア構成を最大限に活かす鍵となるでしょう。
もし慣れない場合は、とりあえず危なそうならすぐに飛んで練習しましょう。
だんだんと飛ぶ、飛ばないのタイミングが分かってくるはずです。
4. まとめ
今回紹介したギア構成は、パブロ・ヒューの高い機動力を活かしつつ、無駄なデスを極力減らすことを目的とした構成です。
従来の「復短ガン積み」構成ではカバーしきれなかった復帰後の即貢献が難しい・ハンコの回転率低下・不必要なデスの連鎖などの問題に対して、スーパージャンプ時間短縮+ステルスジャンプを軸とした“能動的な撤退”の導入が大きな効果を発揮します。
ただし、スーパージャンプはあくまで「生存と継続のための手段」です。
使いどころを見誤れば、ただ戦線を離脱するだけになってしまうため、常に前線状況を把握しながら使う必要があるでしょう。
このギア構成は以下のようなプレイヤーにおすすめです:
- パブロ・ヒューを使いたいが、復短構成に限界を感じている方
- ハンコをより活かしたい方
- 継続戦闘を重視する立ち回りを目指している方
本構成が、あなたのパブロ・ヒューに新たな可能性をもたらすことを願っています。
ぜひ試してみてください!